ロストワックス鋳造(精密鋳造)とは?鋼・ステンレス部品の特徴と設計のポイント
- メカ造
- 9月16日
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ロストワックス鋳造の特性
ロストワックス鋳造(精密鋳造、Investment Casting)は、古くから利用されている高度な鋳造技術です。製品と同じ形状のワックス模型を作り、耐火性のセラミックで覆った後にワックスを溶かし出し、中空の鋳型を形成。そこへ溶融金属を流し込むことで、複雑な形状でも高精度に再現することができます。
特徴
複雑形状の一体成形:薄肉や中空構造なども精密に再現可能。
高精度:寸法公差は±0.1mm程度まで対応可能。後工程の機械加工を削減。
滑らかな表面:鋳肌が美しく、外観品質や後処理が容易。
多様な材料:鋼、ステンレス、アルミ合金、耐熱合金など幅広く対応。
幅広い用途:自動車、航空機、医療機器、食品機械、産業機械などに活用。
エンジニアリング設計における利点
設計自由度従来の切削加工や板金加工では困難な複雑な曲面や内部形状も再現可能。製品設計の幅を大きく広げることができます。
部品一体化複数部品をまとめて一体化でき、組立工数や誤差を削減。例えば、板金溶接で構成される部品をロストワックス鋳造で一体化することで、剛性を保ちながら生産の安定性向上にもつながります。
軽量化薄肉設計や中空構造により重量の最適化が可能。自動車や航空機など、軽量化が求められる分野で特に効果を発揮します。
試作から量産まで対応3Dプリンタによるワックス模型と組み合わせれば、短期間で試作を行い、そのまま量産へスムーズに移行可能。開発リードタイムを大幅に短縮できます。
設計上の注意点鋳造性を高めるため、角部はできるだけ大きめに設定することが望ましいですが、部品の形状や機能に応じてC面取りやR加工を適切に設計する必要があります。
もし設計に関して気になることがございましたら、弊社まで連絡して、問題か解決しましょう。
関連会社
当社は台湾の KUANI Casting と連携し、鋼・ステンレスのロストワックス鋳造やアルミダイカストなど、幅広い製造技術を提供しています。KUANI Castingは日本への輸出実績を持ち、信頼性の高いサプライチェーンと品質管理体制を確立しています。私たちは設計段階から量産まで、お客様のニーズに合わせて 高品質・短納期・競争力のあるコスト を実現するソリューションをご提供いたします。




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